ぎっくり腰の対処法、予防法について
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重いものを持ち上げようとした時や、身体をねじった時などに突然襲ってくる激しい腰の痛み。
いわゆる「ぎっくり腰」の激しい腰痛がある状態は、立っていることすら困難になってしまいますよね…。
治療して痛みが取れたとしても腰痛になりやすい生活習慣を続けていると、いずれ再発する場合もあります。
この記事では、ぎっくり腰の対処法と再発させないための予防方法を紹介します。
ズキズキ痛いぎっくり腰 その対処法と予防方法
1.ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰は急に起こった激しい腰痛のことを指す名称(通称)で病名や診断名ではありません。
正式な名称は 急性腰椎症 です。
一般的には、重たい物を持ち上げようとした時や身体をねじった時などに起こることが多いと言われていますが、
朝起きた直後に起こる場合や何もしない時に起こる場合もあります。
原因は人によって異なりますが、骨のゆがみや腰周りの筋肉の弱り、過度なスポーツ等による筋肉負荷など様々です。
いずれの場合も、身体(特に腰部)にストレスが多くかかっている場合に発症するため、
年齢や運動量に関係なくぎっくり腰を発症する可能性は誰にでもあると言えます。
激しい痛みで動く事もままならない期間は、個人差がありますがおおよそ2〜3日程度です。
その後も痛みが数日間続き、治るまでには10日ほどかかると言われています。
2.ぎっくり腰の対処法
ぎっくり腰になってしまったら、早めに病院を受診して適切な治療を受けることが大切です。
休日や夜間等、すぐに受診ができない場合は患部をアイスノンや湿布等で冷やして安静にして下さい。
痛みのピークは発症2〜3日あたりと言われていますので、動ける初日のうちに、必ず医療機関を受診して医師の診察を受けましょう。
ただのぎっくり腰だと思っていても、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの病気が原因になっている可能性もありますので、
自己判断せずに受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
また、治療施設によってはマッサージで治療する場合もありますが、
自己流で行うのは危険です。必ず専門家の指示に従うようにしましょう。
3.ギックリ腰を予防するためには?
痛みが取れて何とか動けるようになっても、腰に負担のかかる生活を続けていると再発の恐れや腰痛が慢性化してしまう可能性があります。
再発を予防するには、腰に負担のかからない方法を日頃から習慣付けていくことが大切です。
【体操やストレッチ等で筋肉の柔軟性を保つ】
背骨を支える腹筋や背筋等の筋肉が弱ってくると、腰への負担が大きくなります。
日頃から体操やストレッチを行い、筋肉の柔軟性を保つようにしましょう。
腹筋、背筋を鍛えるオススメのストレッチ方法を紹介します。
①仰向けに寝てお腹の辺りに手を置き、ゆっくり上体だけ上げて5秒程度キープします。
息は止めずに、少しずつゆっくり吐くようにします。この動作を数回繰り返して行います。
②うつ伏せに寝て身体の横に手を添えて、上体だけをゆっくり反らして5秒程度キープします。
息は止めずに、少しずつゆっくり吐くようにします。この動作を数回繰り返して行います。
激しいトレーニングをしなくても、この程度の運動で十分効果は期待できます。
まずは、ゆっくりと無理のない範囲で少しずつ取り入れてみて下さい。
痛みが残っている場合は無理をして続けずに一旦中止して医師に相談するようにしましょう。
【日常生活動作に注意する】
ちょっとした生活動作も腰に負担がかからないように気をつけるようにすることも再発予防に効果的です。
・床に落ちた物を拾う時や、重たい物を持ち上げる時は必ず膝を曲げるように習慣をつける。
・高いところにある物を取る際は、背伸びをして無理して取らずに脚立や踏み台を使用するようにする。
・朝起きる時は、すぐに起き上がらずに布団の中で横になり背中と腰を丸めた姿勢を取ってからゆっくり起き上がるようにする。(椎骨の間が伸びて筋肉が適度に伸ばせます)
・急に伸びたり、急に腰を捻ったりする動作を控える。伸びをする時は、ゆっくりと行うようにする。
【腰に負担のかからない工夫をする】
・柔からすぎるマットレスや、中身がヘタってしまっているマットレスは腰への負担が大きいため、
適度に硬さのあるタイプのものや体圧分散タイプのマットレスを使用するようにする。
・高すぎるヒールの靴は避ける。靴をウォーキングシューズに変えたり、靴の中敷を調整して、
歩く時のショックや腰にかかる負担を減らすようにする。
・椅子に座っている時は、腰の負担を減らすようなサポートをしてくれるクッション等を使用する。
長時間の座位は避け、適度に腰を休める時間を作るようにする。
まとめ
ぎっくり腰にならないように予防するには、
・腹筋や背筋等の腰周りの筋肉は適度に鍛えて柔軟性を保つこと
・腰に負担のかかる動作をしないこと
・腰にかかる負担をできるだけ減らすこと
がポイントになります。
ぎっくり腰は年齢や運動量に関係なく、誰にも起こる可能性があります。
日頃から腰に負担がかからないように習慣をつけていけば、ぎっくり腰の予防は可能です。
自分に合った方法で、ぎっくり腰の予防対策を取り入れてみて下さいね。
またこちらの記事では腰痛対策のストレッチについて記載されています。
ご参考までにお試ししてみてはいかがでしょうか。