疲れ目の原因解説と、10の解消方法
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多くの人が職場でコンピュータを使用しているため、職場でコンピュータを使用している人たちの50〜90%で視覚に関する異常や病気が発生しています。ただの眼の疲労だと思っていても、実は慢性的なものだったり、病気が発症していたりすることも少なくありません。コンピュータ視力障害やコンピュータビジョン症候群(CVS)のその他の一般的な症状のリスクを軽減するために、簡単に実践していただける10の方法を紹介します。
目の疲れや疲れ目予防の10ステップ
1. 眼の検査
健康診断と同様に、目の検査も受けてください。コンピュータビジョン症候群の問題を予防することができます。 1年以上眼科検査を受けていないのであれば、眼科医の訪問をお勧めします。国立労働安全衛生研究所(NIOSH)によると、はコンピューターの使用者は一年に一度は検査を受けるべきだとし、検査の際は、職場や家庭でどのくらいの頻度でコンピュータを使用しているかを医師に伝えてください。
2. 照明
屋外の光が窓を通って入る部屋でのコンピューターでの使用、強い室内照明の過度に明るい光によって、視覚の異常が引き起こされることがよくあります。コンピュータを使用する場合、照明の明るさにも注意しなければなりません。直接の日光の光が当たる部屋でのコンピューターの使用は避け、蛍光灯の真下での作業も避けた方がいいでしょう。今の部屋が明るすぎると感じるのであれば、蛍光灯をいくつか外すなど自身で調整してみてください。
3. 壁の光反射
壁が光を反射して、自身が思っている以上に明るい光の中でコンピューターを利用している場合があります。壁を替えるのは難しいと思いますので、壁を覆うものがあったり、外からの直接の日光を避けるなど、対策が必要です。眼鏡をかけている場合は、反射防止(AR)コーティングを施したレンズを購入してください。 ARコーティングは、眼鏡レンズの表裏面で反射する光の量を最小限に抑えてくれます。
4.コンピュータのディスプレイを替える
古いチューブ式のモニター(陰極線管またはCRTと呼ばれます)を使用している場合は、早めにフラットパネル液晶ディスプレイ(LCD)と交換してください。LCDスクリーンは目にやさしく作られていて、反射防止面を備えています。旧式のCRTスクリーンは、コンピュータ利用の際の視覚障害の大きな原因となる画像の「ちらつき」を引き起こす可能性があると言われています。この「ちらつき」を感じたことがないという人も、目の疲れに気付いていないだけで、症状を起こす原因となっています。
5.コンピュータのディスプレイ設定を見直す
お使いのコンピュータのディスプレイ設定を調整することで、目の疲れや疲労を軽減することができます。まずはこれが一番簡単ではないでしょうか。明るさなどを今あなたがいる場所の明るさと変わらないように設定します。画面を見たときに、光源のように明るく見える場合は、画面が明るすぎます。鈍い灰色のように見える場合は、暗すぎるかもしれませんね。長文を作ったり、打ち込む場合は、文字の色や大きさも目に負担にならない、自分の読みやすいサイズに調節してください。”青い光”が多いと目への負担が多くなるためなるべく温かい色、オレンジなどが多い色の設定にすることをお勧めします。
Microsoft Windowsオペレーティングシステムでコンピュータが動いているの場合、コントロールパネルで表示設定を調整できます。 Appleコンピュータの場合は、ディスプレイ設定はシステム環境設定(Finderのアプリケーションフォルダ)にあります。物によっては、デスクトップコンピュータのディスプレイ自体にボタンがついていて、調整することができます。
・眼にストレスをためないために…
画面のテキストサイズと色に気を付ける。
目の疲れを避けるために、コンピュータでテキストを表示するサイズに気を付ける。(できるだけ大きな文字に調節してください。)
色の面では目のストレス軽減を計る最良の色の組み合わせは、白い背景に黒のテキストですが、他の暗い色の組み合わせでも大丈夫です。
補足:Windows 7を使用している場合は、[スタート]メニューから[コントロールパネル]を開き、[ディスプレイ]を選択して、テキストのサイズと色を調整できます。ここでは、画面の解像度と明るさを調整して、視覚的に最適な状態にすることもできます。
6.目薬の使用やまばたきの数
コンピュータで短時間でも作業する場合は、目薬は必須です。乾燥を防ぐことで眼病予防にもつながります。また、コンピュータの使用中は、まばたきを忘れがちです。気付いて時に目をつむったり、意識して行いましょう。目の潤いがなくなると、ドライアイになり、悪化すると、目が閉じれないほど乾燥してしまうこともあります。ドライアイの症状が出た場合は、すぐに眼科医に相談してください。
目の充血のみでなく、痛みなどドライアイの症状は様々です。目薬で目の緊張をとり、潤すことが可能だったり、現在では多くの治療法があります。
コンピュータの使用中に目が乾燥するリスクを減らすには以下を試してみてください。20分ごとに目が覚めた時のように(非常にゆっくり)、10回まばたきをします。たったこれだけでも、目を再湿潤させるのです。
7.目のトレーニング
同じものを集中して長く見ることが、目への負担へつながり、視覚障害の原因となりかねません。コンピューターから目を離し、少なくとも20フィート離れたところに目を向けるという行動を一日に何度かは少なくとも行ってください。または、自身で決めた遠くの物を10-15秒間見てから、今度は10-15秒間何か近くにあるものを見てください。これを10回ほど繰り返すことで、目への緊張がだいぶ違います。
とにかく、同じもの一点を見続けるのは目にいいことは何もないのです。
コチラの記事では疲れ目対策の体操や改善方法まで全容的に記載しております。
8.自身の休憩と目の休憩時間をしっかりととる
コンピュータービジョン症候群と首、背中と肩の痛みのリスクを減らすためにも、コンピューター使用中には、通常より多くの休憩時間をとることをお勧めします。仕事中ではほとんどの人がコンピュータから目を離しておりませんが、やはりこれも無害とは言えません。休憩も2分から5分ほどで十分ではありません。できる限り長く取ることをお勧めいたします。
休憩を長めに取り、体も目も、心もリラックスさせることで、仕事の効率は上がるのです。
9.姿勢や自分の周りから整える
書類とコンピュータ画面を何度も繰り返し見る必要がある場合は、目の疲れがたまりやすいです。明るすぎず暗すぎない場所で作業するのはもちろんのこと、作業中の姿勢もまた、コンピュータビジョン症候群を発症させたり、悪化させます。椅子を正しい高さに調整したり、明るさを調整するのは必須です。
コンピュータの画面を20〜24インチの位置に配置することがおすすめで、スクリーンの中心は、頭と首にストレスがかからないように少し下向きに約10〜15度下がっている角度がお勧めです。
10.コンピュータ用メガネ(ブルーライトカットなど)の着用
コンタクトレンズは目へのストレスを増やしますし、乾燥を招くのでお勧めしません。コンタクトレンズを使用するのであればなおさらコンピュータ用メガネの着用をおすすめします。すでにかかりつけの眼科があるのであれば、コンタクトレンズを着用せずに済むようなコンピュータ用メガネを作ってもらうといいでしょう。
いかがでしたでしょうか?
デバイスを見ずに遠くを見ることや休憩の時間を5分ほど伸ばすことはそれほど難しくありません。できるものから挑戦して、目の健康を意識してみてください。